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2005.10.05

【響鬼】鈍る売上?

今回の路線変更の一因に玩具の売上不振があるという話らしい。
"らしい"というのはそれが風説に過ぎないから、だ。
バンダイなり東映なりからそのような発表が有ろう訳がない。
ところが、なぜか皆さんココにこだわってらっしゃる。
いくつか結論から先に合わせてもらおう。

1.元々仮面ライダーのオモチャはさして売れない。
2.良い物を作ればオモチャが売れる訳ではない…と断言はできない。
3.今年売れてないのは響鬼だけではない。
4.大人がオモチャを買えば良いというモノでもないだろう?
5.子供に「オモチャが売れないから路線変更したんだよ」とでも教えるのか?!
6.「大人の特撮」って本当に必要なの?
7.で、現状の内容でオモチャは売れるようになる?

まず
1.元々仮面ライダーのオモチャはさして売れない。
P社に居た事もあるB社の方から聞いた話。変身ベルトやポピニカが飛ぶように売れたのは一作目とせいぜいV3まで。その後も状況は同様でクウガが久々の例外となった。ZOやJの頃、結局はシリーズ化に至らなかったのはそれを良く知っていた玩具問屋筋が難色を示していたというのが大きいらしい。

2.オモチャを売るには内容は二の次…とは言い切れない。
綺麗事言ってんじゃないよ、としたり顔で仰る方が多い。確かにメタルダーみたいに本編は頑張ったが玩具はメタメタという例は枚挙にいとまがない。が、何事にも例外はある。
「特警ウインスペクター」がその代表である。詳しくはhttp://homepage2.nifty.com/TOKUMEIKA/TOKUSATSU.htmlを御覧頂きたいが、敵を倒さない銃、剣、車が爆発的に売れたのだ。内容的にはそれこそGメン75か特捜最前線のような話の連発だったにもかかわらずだ。いかに本編のクオリティ(と志)が高く子供達を引きつけたかであろう。玩具が売れるのは子供達が「ヒーローを格好いい」と思えばこそではないか?
視聴率は二の次、玩具の売れ行きは絶好調な鋼鉄ジーグという作品があった。だが、同時期グレンダイザーは視聴率も良く玩具も売れた。後にフランスに渡りゴルドラックの名で国民的人気を得た。別に金はバンダイやタカラからのみ入ってくる訳ではない。バンダイフランスはちゃっかりおこぼれ(どころでない儲け)に預かっている。

3.今年売れてないのは響鬼だけではない。
現役で玩具売場にいる人間からの話。マジ不調、響鬼ダメ、ネクサス論外も論外、マックスもイマイチ、ジャスティ需要無し、ムシキングも人気があるのはカードだけだそうで玩具は×。間違いなく好調といえるのは女玩のプリキュア位だそうだ。ちょっと前までは「今年はライダー好調、戦隊イマイチ」(か、その逆)だったのが、去年辺りからはそれも怪しくなってきたそうだ。なんの事ぁない、前々から業界的に"恐怖の大王"だった少子化の波がついに実際に来た、という事なのだ。

4.大人がオモチャを買えば良いというモノでもないだろう?
かの「げんしけん」に「マニアが買いささえんとね」(だっけ)という迷?台詞があった。ただし、この場合は極端にガレージキットという極端に生産数が少ない商品についての発言である。
今回の響鬼関連の騒動で「おまえは音撃鼓の一つも買ったのか?」類の罵声や「オモチャを買うから路線変更を元に云々」みたいな発言がかなり見られた。はて、どうなのか?
バンダイは当然子供を持ってない20~30代のオタク男や腐女子に買ってくれと言っている訳ではあるまい。し、売れないとは言っても、何万のオーダーで生産している商品だ。あなたが一個買ったからどうなるというモノではない。(そこまでいうなら猛士テント等のアパレルグッズを買うが宜しかろう)それに、好きで買うのなら止めはせんが根本的に子供向けのオモチャを「おまえは買ったのかよ」とか言われる筋合いのモノではない。冷静になろう。買い支えるなら、サントラを買ってそれこそ綱渡り的な状況のサントラ市場(プレスせいぜい一万枚程度と聞いている)に貢献して頂きたい。

5.子供に「オモチャが売れないから路線変更したんだよ」とでも教えるのか?!
子供の前でしたり顔をしてそんな話をしているのか?
売上だ、金だ、とあんたら言ってて恥ずかしくないか?
確かに金は要るだろう、「金が無くても生きられる」とまでは言わない。
だが、"金の話は不浄の話"だ。
そんな感覚も麻痺し"金""金"と亡者のごとく唱える事に恥ずかしさも疑問も生じなくなっているなら、きっとあなたは病んでいる。子供に対して言っているなら、将来あなたは金で子供に捨てられるだけだ。

6.「大人の特撮」って本当に必要なの?
響鬼がなぜこれだけ"ネットに書き込める層"(つまり本来ターゲットの子供以上)に支持されてきたのか?
「真に子供の為に作られていればそれは大人の鑑賞に堪えるから」だろう。
いくつか「大人向けの特撮」が企画されているし、「カップルでいけるような」ライダーやウルトラの映画も企画された。だが、既存のヒーローについてはその外観的な解体と再構築が余りにも難しいのは「ULTRAMAN」のコケ方が語っているし、「THE FIRST」については「美しいものを守りたいだけだ」ではキャッチとしては弱すぎる。そのくせ宣伝で押されているのはデジタル天本英世、では(できはともかく)興行的には期待できない。
ニーズは無いが作り手は必死に新しいターゲットを必要としている、だけの事だろう。既に子供を持つ親はガンダムでいえばZ世代に突入している。(故にガンダムもファーストという鉱脈は掘り尽くしたのでZに…という事だ)が、ウルトラもライダーもこの時期は空白期になるのだ。バンダイ的には宇宙刑事でも押した方が良かろうに、結局来年もライダーらしい?だからもうそれじゃ売れないってば。ポール星人出てくるぞ。
それこそ、マーチャンの話で言えば制作費は桁違いに低くなる(新作ウルQはアニメ以下(!)の制作費用だったそうだ)そこまでして見たい?ですか?

7.で、現状の内容でオモチャは売れるようになる?
んな訳ねーでしょ?子供だってバカじゃないよ。紅になるのにあれだけ鍛えたのに、装甲化はあんな簡単でカタルシスも何も無いじゃん?その後も"ここぞ"感の無さは平成ライダー中最悪。露出させりゃ良いってモンじゃないよ。
玩具寄りにするならするで、思いっきり燃える展開にしてくれよ。あんなバラエティショーみたいなの見て買う気になるかよ。バンダイの意向に添うのか嫌がらせするのかはっきりしたら?最も後者はこっちも気分悪いのでヤメテ。

語るべき事はあるのだが、もう寝ないといかんし荒れた気分なので続きはまた。

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響鬼の「完全新生」路線とそのスタッフを断固支持します!
□『仮面ライダー響鬼『完全新生』路線 復活運動』
「旧路線とスタッフの復活」を願う方は、どうぞ積極的にコメントとTBをお寄せください。
旧路線・スタッフの復活を願う方の記事であれば内容は問いません。

現在具体的な運動としては、「たのみこむ」におけるネット署名活動を展開中です。
ぜひご賛同ください。
□たのみこむ「響鬼に理想の最終回を!」
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コメント

中島さん、毎度どうもです。

初期は確かに突っ走りすぎな所もありますが、作品としてちゃんと成立してますよね。
メッセージとしても。

無碍さん
>あれだけしかの間違い?
 あれ以上、やったらそれこそやり過ぎです。
ちなみに、「玩具会社が発表する調査結果」等を鵜呑みにする人がいるとは思えませんでした。野村総研ならともかくTの穴やBッコリーが発表する「最新オタク事情」を鵜呑みにするような物です。(まぁそんな馬鹿な事二社共やらんが)
我々が必要としているのは作品であって、玩具の売上等は二次的な物です。なんでみんなそこに首を突っ込みたがるのか?
B社の暴挙については、「ポインター(の類)が変形してウルトラマンの頭になる」という無茶苦茶な案があったとか、↓の
http://homepage3.nifty.com/mana/tomino-vgun.html
バイク戦艦かっこいい発言等、やっぱり同情すべきではないと思うのですがね。
もう、おもちゃがらみの話はいいのでオシマイです。

投稿: 特命課桜井 | 2005.10.13 05:13

>紅になるのにあれだけ鍛えたのに
あれだけしかの間違い?
あと玩具の収益とか子供人気は発表されてるよ。
子供アンケとか参照。
アンケの方、今まで現行ライダーが統合ライダーに負けるなんてことはなかったねぇ

投稿: 無碍 | 2005.10.12 20:48

すみません。お口直しということで。
改めて前半響鬼を見直してみましたが
やっぱり頬が緩むんですよね。
あと、朝限定のブログ記事知っている人
どれくらいいるんでしょうかね。
あれと「時間がない」を強調する白倉氏を重ねるとどうも言い知れない矛盾が生じてくるんです。

投稿: 中島よしゆき | 2005.10.12 15:41

 はぁ~(-_-)何様のつもりでございましょうか?
ま、荒らしに遭うのもステータスの内だとでも思っておきますか。
某PDも某脚本家もこんな感じで良い気分になってやってんでしょうね。

投稿: 特命課桜井 | 2005.10.09 23:30

最後の礼儀として、後始末とお詫びだけさせて下さい(削除していただいて構いません)。
手の内を明かします。持論ではディベートの極意は排斥ではなく吸収にありと考えておりまして、その上でファン心理としては敵論に等しい商人理屈のどこに喰いつきどこを避け、そして吸収し合えるのか…。特に白倉氏ファンではないですが、彼は何故最大のお得意様である児童層が読む由のないブログをわざわざ持っているのか…。
『どっちの料理ショー』のような平行線ではなく、お互いに『大喜利』合戦をするような相互融合的ダイナミズムを伴った理想の模索を、いち貧乏事業者として、個人として興味が持っているがゆえの悪役気取りでした(巨大掲示板では数による流れが強いため逆に論点の抽出がしにくいのです)。

どのような理由があれ、大切に思うお気持ちをかき乱してしまった事には心から反省陳謝する他ありません。本当に申し訳ありませんでした。
私見では今が辛いからこそ、将来きっと響鬼以上に素晴らしいヒーローが私たちの前に現れる予感はおぼろげながら感じています。
では、私もそろそろ戻る処へ戻ります。以後一線を画して自重することをお約束します。失礼します。

投稿: 漂太朗 | 2005.10.07 22:53

 とか言ってたら…orz
ウチみたいに見る人も少ない所でなく、どこぞの巨大掲示板にでもいって御主張為されては如何ですか?

>4:言われるまでもなく最初から大人が購買主力の事業じゃないです。
買わないし買う気がないのに物申すのは車やバイクのレビューを乗りもせず、乗る気もない人間がするのと同じで意味を成しません。
 前述した通りです。全商品を押さえている玩具マニアには発言権があり、CDやDVDの購入者にはそれが無い、とでも仰りたいですか?
 DVDという物が大人に対して大きな主力商品になりえていく"可能性"があるなら今後は東映ビデオが積極的に先行出資する等の動きも必要でしょう。ネクサスが打ち切られたのは、グループ会社たるBビジュの事を考えてすら打ち切りを余儀なくされる程玩具が酷かったという事です。(まぁ、あんなナメクジの親分の怪獣、親も子もいらんわな)

>5:大袈裟すぎます。家が貧乏でグレる子がいても、響鬼が路線変更してグレるとは思えません。
 詭弁です。
家が貧乏だからといって全ての子がグレる訳ではありませんが、響鬼が路線変更してグレる子がいるかも知れません。と言っても良い訳ですが。
 ヒビキさんの"変節"にがっかりしてしまった子供は現にいる訳じゃないですか?

>6:大人特撮は事業規模やコンセプトからしてとっくにハリウッドにハリウッドに負けてるし、こちらも同じ土俵で正面から戦う力も気力もないだけです。
 私は大人特撮に活路がある、等と言っているつもりはないんですが、なぜそんなに絡んでらっしゃるのですか?

>7:損害があってもそれを少なくするのが企業の務め。最初から買わない大人に訴える展開や演出にどれほどの有効性があるでしょうか。
子供も買わなかった場合の大人演出の責任は誰がどう取るのか。
 発言の趣旨を理解して頂けてないようですね。「玩具の為に路線変更するなら、"格好良く"演出すりゃ良いじゃないか?と言ってるつもりです。何もここで大人演出にしろ等とは一言も書いてませんが。ホントに売る気があるのなら、クウガのビートチェイサー編位のホン(金かけろって意味じゃないですよ、つーか脚本井上ってやりゃできるでしょーに!)を書いて頂きたい物です。それこそ、布施明さんが出ても大人が喜ぶだけな訳でしょう?
今更ザンキさん復活させて懲りずになりきりグッズ出すバンダイのマヌケさ加減の責任を押しつけられても困ります。はっきり言って"ゴールドプラチナム"以来のマヌケっぷりですな。

これが最後です。
以後の発言は御容赦願います。
書き込まれても削除致します。
また、よそ様のプログで御自分の意見をコピペして廻るような真似は、お止めになって頂いた方が宜しいでしょう。
ウチへのTBを辿ってきたとか言われても困りますし、みっともなくて恥ずかしいですよ。
世間ではそう言うのを厨とかDQNとか言うんじゃないですか?
どうぞ、お引き取り下さい。

投稿: 特命課桜井 | 2005.10.07 03:59

コメントありがとうございます。
と言いたい所ですが、さすがに三連続コメントは如何な物でしょう?
ある程度趣旨を纏めた上で簡潔に発言を御願いしたい所です。
感情的に高ぶった状態で書き込むのは避けた方が宜しいでしょう。

長々と書いてもしょうがないのでなるべく手短に行きます。
ここが共産主義の国で無い以上、資本主義の原則で世が動いているのは当然です。どんな民放作品でもその原則から逃れ得ない事は百も承知です。
ただ、「金儲けの為ならどんな事でも許される」という考えは、心を貧しくするだけでしょう。
ましてやそれが子供向け番組であり、あまつさえヒーロー番組であるならば。
作る側の"品格"が問われて当然です。

皆は、シチュエーションコメディになったから怒っているのでしょうか?オモチャを押さなければならないから怒っているのでしょうか?
装甲響鬼がぐうの音も出ない格好良さに満ちていれば、或いはシチュエーションコメディとやらが腹を抱えて笑える程の出来だったら…。ココまでの批判は出ますまい。

はっきり言います。
高寺体制に裏で何があったかとかは公式発表があった訳で無し、例えば何か反社会的な事でもやってクビになりました、とかでもなければ(だとしても)殆どの視聴者にはどうでも良い事なのです。
「白倉、井上体制」になってから、キャラクターの描写等が一変しなおかつ「つまらなくなった」あまつさえ「くだらなく」(ろくでもない描写も含め)さえなったからこそ、これだけの反感を買っている事は動かしようのない事実です。
玩具が売れない、てこ入れが必要、それは解ります。だったら上手くやれ!と。出来上がった作品が「つまらない」からこそここまで叩かれていると思いませんか?
また、「制作側も大変だ」と皆が同情しないのは、画面上でこれ見よがしな旧体制へのイヤミをかましたり、ネット上で下らない挑発行為を繰り返し、前項の中島さん仰る所の(品性下劣な)「低俗テレビマン」だと思われても仕方のない事をやっているからでしょう。
そんな作品を誰が支持しなければいけないのか?そう言い切りたいのに、前半の"ヒビキさん"を見てしまっているが故にそれも出来ない。その二律背反こそが署名をして走らせているのではないですか?

>更に該当せぬ方が、一個ぐらい買ったところでしょうがない、買わないでもいいとはどういう意味の発言でしょうか?根本的に言われる筋合いはないが、言う筋合いはあるような仰り方には購買者及び研究者としての見地からも正当な根拠が見出せません。
 はっきり言わせて頂きます。流石に不愉快です。それこそ、何の筋合いであなたからそこまで非難されなければならないのでしょうか?
例えば、あるOVAがあったとしてそれを買わずに友人から借りてみた人間が「あれはクズだ!」と憤る、それは筋違いだ、というなら解ります。でも、「響鬼」は例え民放といえど公共放送なのです。「御覧になる方は玩具をお買い上げ下さい」等とは見た覚えがないのですが。テレビというものは老若男女全ての人が見る可能性がある訳です。色んな状況の人が見る可能性がある訳です。いい年をした大人の視聴者全てに変身玩具なり装着変身なりを買えと言うのは、オタク的生活習慣に凝り固まった視野狭窄な悪想と断じずにはいられません。
>子供も本能的に物や金銭には貪欲ですし
 だからこそ、テレビがそうであってはいけない。と言っているのです。
"研究者"を自認なさるなら、倉本聰先生のエッセイくらいは目を通してください。
佐々木守さんが「商人は卑しい」の言葉の意味を考えた事がありますか?(私はその言葉を反芻しながら"商人"をやっています)
上原正三さんが繰り返しコマーシャリズム的悪を訴えてきた(最近ではガラQ)事に心は動きませんでしたか?
曽田博久さんが「スパイダーマン、金を貸してくれ!」という台詞を書いたのは単なるギャグでしょうか?(流石にマイナーな話か)

おそらく貴方は白倉さんに非常に近いタイプでシンパシーを感じる方だと思います。(彼の著書「ヒーローと正義」を読んだ限りでの趣旨の共通性)
これ以上議論をしても無駄かと思いますしこちらもその気はありませんので、今後の発言については御遠慮頂きますよう御願い致します。
追伸:そこまで御主張なさりたい事があるのでしたら御自分でブログでも開設なさったら如何でしょうか?

投稿: 特命課桜井 | 2005.10.07 03:05

先の7カ条の提言についての位置貧乏事業から考察を少々。といっても長くなってしまったので各論要約を付記します。詳細は以下にお付き合いいただければ幸いです。

1~3:そもそも子供を主な相手にした事業であり、元から売る眼中にない大人がオモチャ購買動向を心配する必要ありません。
子供が買わない分を補うだけの事業的な幅も最初から用意されてません。

4:言われるまでもなく最初から大人が購買主力の事業じゃないです。
買わないし買う気がないのに物申すのは車やバイクのレビューを乗りもせず、乗る気もない人間がするのと同じで意味を成しません。

5:大袈裟すぎます。家が貧乏でグレる子がいても、響鬼が路線変更してグレるとは思えません。

6:大人特撮は事業規模やコンセプトからしてとっくにハリウッドにハリウッドに負けてるし、こちらも同じ土俵で正面から戦う力も気力もないだけです。

7:損害があってもそれを少なくするのが企業の務め。最初から買わない大人に訴える展開や演出にどれほどの有効性があるでしょうか。
子供も買わなかった場合の大人演出の責任は誰がどう取るのか。

投稿: 漂太朗 | 2005.10.07 01:42

先の7か条の提言について、いち貧乏事業者としての見解を一言(業種は違います。念のため)
1~3:東映の方も少子化は言うに及ばず、番組枠そのものの維持も厳しい現状と仰ってました。
ライダーに限って言えば収支傾向が芳しくないことも認めていました。しかし悪戦苦闘でも最低限番組枠(=仕事の場)を守らねばなりません。
そもそもスポンサーから制作費が引き出せねば視聴率以前の問題です。そのスポンサーが玩具会社である以上、番組内容に関わらず最初から大人市場はほぼ対象外の事業です。ヒーローの質や売上の増減も大人市場との関連に大きな変動を及ぼすものではありません。
響鬼もまた、多少の変更を伴えども従来の方式に則った児童層販売を主力としたプロジェクトです。それを以前からの不人気や少子化で児童層購買が弱ったから響鬼玩具も低調となり、それを大人層の評価が補填していたという要因にはなっていないと思います。元から主力たりえぬ層がどのような形で主力並み、またはそれ以上の事業的貢献をし得たのでしょうか?

海外市場もかつてのボルトロンのようなパーセンテージ制契約なら収益も大きくなりましょうが、それが原因で輸入元の幹部は好評にも関わらず引責ものとなり、以後の契約はなかなか警戒感が強まったと聞きます。
売り切りで輸出したソフトもかなり多い筈なので、そんなに胡坐もかけないと思います。
大体もっと海外販売が盛んなら、日本のアニメDVDの価格はその何十倍もの巨大予算で作られたハリウッド映画DVD並みに下がっていい筈です。そうでないなら悪徳事業です。

4・テレビ局も制作会社もスポンサーも企業でありその生産たるTV番組も利益追求を目的とした商業活動です。プロジェクトに沿って販売された商品を売る以上の有効手段で制作費を支えるビジネスモデルが既に存在しているのでしょうか?
無論購買の選択は個々の自由です。発売されたものが子供向けの品のため買う気がしないのも当然です。しかしその時点で事業の対象外であり、事業に対する具体的発言権を有するものでしょうか?
更に該当せぬ方が、一個ぐらい買ったところでしょうがない、買わないでもいいとはどういう意味の発言でしょうか?根本的に言われる筋合いはないが、言う筋合いはあるような仰り方には購買者及び研究者としての見地からも正当な根拠が見出せません。暮らしの手帖のように、商品の本質的評価は目的に沿って買った後でなければ説得力は得られませんし、事業者的意識で言えばして欲しくありません。
勿論、当事者であれば不振に対する反省は必要です。商品一つとっても資金がかかっています。買ってくれなくてもいいけど作るなんて姿勢のメーカーが存在できるでしょうか?

私も社員時代は自分が販売するものには積極的に触れ、最大限の誇りを持って臨んでいたし、まず自分が引け目を感じていてはお得意様も納得しません。今も社員達にはそうした気持ちで営業に臨んで欲しいし、その結果がお客様の満足、自社の繁栄に繋がると思うからこそ、より良い品を目指す必要があるのです。

多くの企業が参加し、膨大な資金を動かして取り組んでいるプロジェクトでしょう。どう考えてもCDリリースの収益でペイできるほど安い制作費で動いているわけがない筈ですし、それで済んでるなら今の事態はあり得ません。
企業方針としての不備不足を指摘・批判するのはご自由ですが、経済原則を軽んじた発言はいかがなものかと。

5:がん告知じゃあるまいし、ストレートに言う必要を憂慮する程の問題でしょうか?大抵は適当に言い聞かせれば流れる程度の話だし、子供は娯楽に関しては大人以上に淡白で合理的です。つまらないものに苦情を言うより先に他へ目移りするものですよ。

カネ、カネがいくら嫌でもそのカネで動く企業が作ったものであることは厳然たる事実であり、それが言にも恥ずる不浄なら公務員以外居場所がありません。家族に満足な給料を与えられぬ身でも恥ずかしいですし。
愛すべき作品の画面に映る幾人もの方々、皆さん一人一人の報酬はどこから出てるとお考えでしょうか?彼ら彼女らはNHKでも特殊法人でもありません。否定対象が根底的すぎて無理があります。
響鬼の心を尊敬するならこそ、現実を生きる私たちは響鬼に依存した教育者に甘んじてよいのでしょうか?宗教じゃないんです。ヒーロー番組とは教育番組といいますが、教育代行業者とは違いますでしょう。

6:子供と大人は違います。その志向も。確かに完全新生をスローガンに、高年齢層を視野に入れたプロジェクトを立上げ、結果として大人層の多大な支持があるのなら何故、その方針が継続されてないのか?唯一無二、利益に繋がらなかったからに他なりません。
仮に高寺指揮下で十分な収益をあげていたのなら、その収益を放棄するほどの矛盾に至る企業力学的動機が全くつかめません。そんな無謀な裁定をするトップが社や関連企業をまとめられましょうか?
やはり主力は児童層であり、並行した高年齢層との包括的な志向同調に伸び悩み、結果総合収支で失敗したからこその現状ではないのでしょうか?
高年齢層向けの商品展開もマニアックな上に購買喚起力に乏しいです(通常2~3月を境に秋冬物がしまわれる以降にヒビキコートなど無理)。

飲食品や文房具など全年齢的商品でもその購買比率が各年齢層に分化されるように、最初から大人向けで作るのなら相応にコンセプトを特化させてプロジェクトを練らなければ虻蜂取らずになるリスクも十分にあります。
子供に見せたい番組と子供が見たい番組が一致しないのもよくある話で、拗ねても不毛です。私も昔は『寅さん』より『トラック野郎』を好んで視てましたが別にグレてませんし。

最初からそうした事業規模では日本の大人の特撮需要がとっくにハリウッドの総取りなのが主因でしょう(その辺は島国民の弱点で)。
そもそもこうした年齢層による評価と業績のねじれ現象はガンダム前後のロボットアニメで散々生じてきたことで、それが今特撮で起きただけに過ぎません。

7:飛躍的に伸びるってものでもなく、たとえ負け戦でも投げられないのが仕事です。倒産したくて日々仕事に勤しむ企業があるとでも仰るおつもりでしょうか?
手法云々については各々受け止め方も異なりましょうが、装甲響鬼ならば先の理由からもいくら大人志向の演出をしたところで、子供が買っても大人層対象外は変わらないでしょう(そもそもフジ系ドラマ出身の高丸監督はインパクト見せの上手い方ですし)。
たとえ番組打ち切りで代替プロジェクトを立上げようにも時間が足りませんでしょうし、更に人事が混乱します。ましてや既に収支的失敗の高寺指揮を復活させる要因には到底なりえない筈です。

くどいようですが事業者としてお客様に求むるは唯一つ、お買い上げいただくことです。見るだけ、語るだけでカネが湧き出るなら事業など天国です。
響鬼が子供達の元へ行くのなら、それで子供が喜ぶなら別にいいし、元来大人の需要だけで成立したのではない存在を、収益算定に於いてもさほど見込めそうにない特定支持層の大人の需要に沿わせた形で留めなければならない要求を強いる事は事業者的意識で考察すると無理難題としか解せません。

投稿: 漂太朗 | 2005.10.06 15:54

蛇足とは思いますがご参考までに最近の私事を一つ。
少し前、都内某所の私の馴染みのお店にて偶然東映の方とお会いする機会がありまして(同じ社内の方であって本作関与のスタッフではありません)、映画やTV番組談義の中で『ロボコン』からライダーへの路線変更は少子化対策による高年齢層を視野に入れたファン層拡大を狙ったものだったのか質問してみましたところ、その方ははっきりと否定的口調でライダーシリーズに於ける児童層以外での人気要素のほとんどは『~クウガ』の“想定外”の成功に引きずられたものに過ぎず、「~とりあえずそうなっちゃっただけの事なんですよ」と答えられました。

現在も市場観点からの見解ではこうした高年齢層向けの要素は直接スポンサーへの実績に繋がりにくいものであり、ファン層開拓の確たる方向性を得るに至らないのが現状を含めた流れであるとの事でした。
少子化で番組枠の維持さえ厳しく、冒険はしたくとも制作費を引き出せなければ最悪で視聴自体も消滅しかねないリスクに慄き、つい安全パイを選ばざるを得ない姿勢の貧窮には嘆いておられました。

察するに完璧主義で予算的リスクが大きく、現場でも軋轢を生じやすい高寺ドクトリンはなかなか許容しにくいイレギュラーであり、その遺産ともいえる高年齢層向け要素も収支的には評価外に等しく留まったのもまた止むを得ないのでしょう(やはり主体は仮面ライダーのブランドバリューに依るところが大きいと思います)。

現在も予想以上に保守的のようでした。
最近島本和彦氏が述べられていたように、私たちも経済的動きを伴う意思表示は何がしか行うべきなのかとは考えさせられます。それが与えられるよりも先んずる形であるのが難しいとは思えども…。

投稿: 漂太朗 | 2005.10.05 16:42

先のコメントがお気を悪くなされましたらお詫び申し上げます。
ただ、最近特に後期展開への拒否反応が増しているように感じられ、さらには署名運動にまで至っている状況に心情的理解は感じつつも、行動的には少々疑問を抱いてしまったのです。感傷を越えた扇情への危惧感でもありました。とはいえ、所詮素人考えですので、後学のためにもそんな疑問を挙げてみようと思います。

念のため申し上げますと、私も前期展開の上質さは支持しています。それを踏まえた上で現在の展開には諦念を伴って鑑賞してる姿勢です。
無論視聴者として好ましい番組を希望する権利はあります。しかしよく考えれば最初から児童番組であり、完全にそうしたドクトリンの下での創作だったはず…と。

特に白倉&井上手法及びその産物のファンという程でもないのですが、シチュエーションコメディという子供に受けやすい要素を取り入れたのは陳腐ながらも児童番組としての需要沿いに手堅く動いただけに過ぎず、その良否について大人一方の視点で批判したところで所詮は子供服のデザインが変わった事を子供より先に大人がクレームする様な正鵠を外した指摘になってしまわないだろうか…。そもそも児童層の評価は現状と無関係なのだろうか?と思ったのです。

ライダーにはシチュエーションコメディ不要とは仰りますが、当の子供は旧作の集積としての“ライダーの定義”を照合しながら視聴してるのでしょうか(制作側は単にネームバリューを付加したいだけかと)。今も人気を持つドラやしんちゃん的な要素を入れることに憤るほど最近の子供のジャンル意識は厳密なのでしょうか?子供を笑わせて戦うライダーは異端なのでしょうか?かつて実相寺初代マンやゴレンジャー、ズバットで笑ってた者には些か違和感を感じたのです。
流れとして、従来の正義と戦いに括られた固定的ヒーロー像への飽和と閉塞に対する状況が「ショッカーと戦ってない時の本郷猛は描けないだろうか?」という発想を生み、シチュエーションコメディ要素の投入に至ったと分析した上で『シャンゼ』を引用しました。
特撮に限らず、ジャンプ漫画など少年誌の世界でも80年代頃を境に主役の三枚目要素が増した傾向とも無縁ではないと思ったのです。
とかく子供は固定より流動を好み、故に理想への傾倒も崇拝意識も大人より冷め易いと思うのです。勿論格好よさに対する憧れが滅んだわけではないですが、何も対象はそれだけじゃないでしょうから。

余談ですが子供も本能的に物や金銭には貪欲ですし、大人も拝金主義に傾かせない思考を教えるのがTVに敵わないというほど無力でもないとは思うのです(私事では、自分の介護費用にさえ金の使い道を認めない親は難儀です。まぁ、それでも捨てちゃいませんが)。

長くなりましたが、つまり子供が喜んでるならそれでいいし、喜ばないとしてもさっさと他の番組を視てるだろうから結局放っといていいのではないか…、と。
響鬼はただ子供の元に戻っただけなのでは?元々子供の為にいる存在が大人のものにしてくれないとダメと言うのはいかがなものか?
もし「今の響鬼も面白い」という子がいたらその価値観も否定されるべきなのでしょうか?後世代による価値観の更新を認めない事だけが、継承なのでしょうか?

かつてドリフなんか視るなと口を尖らせた親たちの主張が今思えばどれほど不毛だったかと思うと…。今だって大人が子供に向けて選ぶ番組が『プロジェクトX』ですから…。
やっぱり子供と大人は違いますし、児童番組なら真に回答すべきは子供の方であり、外野の大人は軽く見守る程度で丁度いいのではと思うのですがいかがでしょう。

アニメの場合評価と営業のねじれが特撮ほど大きくないと思うので、幾分は児童番組ドクトリンからも離れられると思ったのですが…。だめなんでしょうか?例えば『攻殻機動隊』は子供には難解云々…なんて苦情も聞こえませんし。

そんな考えが渦を巻いて、ちょっと物事の原初から冷静に見つめ直す視点があってもいいのではないか…と、つい一人で弁護の天邪鬼を気取ってしまった次第です。
自分のブログでも持てばこのような投稿でなくても済んだのでしょうが、当方何分その環境に届きませんもので…。重々承知ではありましたが今回に限り敢えて捨て身で臨ませていただきました。
愚問にお付き合い頂き重ね重ね申し訳ありません。では失礼します。

投稿: 漂太朗 | 2005.10.05 15:17

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