【響鬼】三十八之巻「今の自分は好きですか」
ここ数回の余りのダメっぷりと、群がる電波な皆さんに嫌気がさして書き込みもしていなかったのだが、米村正二さんが脚本と来た。
本ページ的には言わずもがな「フィギュア17」の脚本をやっていらした方、特撮的には「シブヤフィフティーン」のと言うべきか?
結論から言えば「なんで(路線変更するなら)最初からこの人にやらせなかった?!」である。
「フィギュア」を見た人なら言を増やす必要は有るまい。
キャラクターの内面の悩み、成長といったドラマを難なく書ける方だ。
というか、皮肉な話今回イブキに浴びせられた「上から物を見ている」の台詞、それはそのまま井上敏樹に当てはまってしまう、と言っても良い。
長坂秀佳氏が「若いライター志望者には自分が異常だと言う事が理解できていない人が多い」と語っていた。例えば(若手ではないが)かの浦沢義雄氏、はっきり言って異常な話ばかりだ。だが、その異常っぷりが常人の発想を超えて天才的としか言いようがないという点もさることながら、氏は自分が世間からずれているという事はちゃんと理解しており、何でもかんでも自分の嗜好を押しつけようとは決してしない。「ふしぎ遊戯」ではっちゃけるようなバカはしないのだ。(ま、「オーレ対カーレンジャー」という怪?作もあるが)
そこに来て井上氏、桐谷が出てきた時に「草加の劣化コピー」と言われたが、ああいうキャラクターが漫画的、類型的な狙いでなく"素"で出てくる辺り、どこかおかしいとしか言いようがないのだ。
はっきり言えば、井上氏には「悩むキャラクター」等まともに描けはしないのだ。最初から解りきっていた事ではあるのだが。それは本人の人格による物だ、と断言してしまって構うまい。そんな失礼な、と言う向きは発売中の角川書店「THE FIRST」プレビューブックのインタビューを御覧頂きたい。(アンチ井上の方は精神衛生上見ない事をオススメする、この人の頭の中には"視聴者"とか"観客"は存在していないから)
「自分に自信を持っている」のと「脳内天才」は全然違うと思うのだが、氏が後者であろう事は疑うべくもない。そんなに恋愛ドラマが好きなら一般番組に行ったらどうでしょう?お声かからないだろうけど。
で、今回の内容について、手放しで褒める気はない。ゴジラかトガゲロンか?な魔化魍はどうだ?とかね。冒頭の部長の言動は少々あんまりだし、(断って置くが「フィギュア」のヘビーさはあんなモンではないゾ)桐谷のDQN振りはは相変わらずだがそこらへんはメインライターでない以上仕方あるまい。みどりのキャラクター描写は少々突飛ではあるが。
そのへんを差し引いても「つまづいたが故に普段以上に説得力のあるヒビキ」や(井上氏らしい)こけおどしっぽさが無いザンキの言動とかについては、むしろ前半クールよりも上と言って差し支えない。「フィギュア17」を見ていた人間にしてみれば、"当然!"ではある。台詞の重みの一つ一つが違うのだ。
「挫折」を描く事に対しての反論もあるようだが、「響鬼」の前半がいかにまったりムードだったとしても、その底流に「成長」の文字がある以上挫折という壁は避けられない。
大まかに響鬼を捉えていると下手をすると"癒し系"的な捉え方になりかねない危険はある。が、決して前半がそうだった訳ではあるまい。(この辺り奇しくも「フィギュア」の評価と似ている)
朱鬼編が表層のみシリアス風味を見せた薄っぺらさ(復讐を語ってはいるが上原正三の1%にも満たない薄さ)だけなのに対し、今回の「挫折」は本質的に違うと言って良い。
米村氏が「フィギュア」で見せたのは、「学校生活での葛藤とモンスターとの戦闘という障害を主人公にとって等列に壁として立ち塞がらせる」(最終的に個人としての成長が地球その物を救う事に繋がる)という図式であった。次回後編で、響鬼と明日夢がどう壁を越えるか?に期待したい。
「ちゃんと書ける」人はちゃんと書ける。それだけの事なのだが、いかに平成ライダーが(ある種響鬼も含めて)いい加減な本を作っていたか?を痛感させられる一本だった。
しかし、これで一週空くのか?ちと痛いですな。
ついで書きで申し訳ないがマジの方も凄い盛り上がり。
声優的には最強(凶?)の敵軍団ですな、大塚明夫、梅津秀行、稲田徹、田中敦子と来て佐々木に置鮎、矢尾って…どこのアニメでこんな凄ぇキャストが揃うでしょうか?洋画並ですな。
最後に北海道ネタのおまけ
響鬼に新しい音撃アイテムが?
ウソです(笑)
屈斜路湖畔、コタンの露天風呂の所にありました。
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□『仮面ライダー響鬼『完全新生』路線 復活運動』
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コメント
偽悪的とか言ってかばってる時点で
もはや彼らは「馴れ合い」ですね。
あと、今思っている東映の問題点もトラバしておきます。
投稿: 中島よしゆき | 2005.11.16 17:38
どうもです。
「ここカットするなよ(笑)」でしたっけ。
もうなんつーか、「不愉快」の一言に尽きます。
座談会で白倉氏が井上氏は「偽悪的」とか言ってかばってましたが、偽りでも"悪"をして見せる時点でやっぱ悪は悪、悪の意志は有る訳ですよね。
それとも、井上氏も泣いた赤鬼のつもりなんでしょうか?(100%無い)
投稿: 特命課桜井 | 2005.11.12 04:40
「The Firstプレビューブック」見ました。
本当に井上と白倉って、上からしか物を見ないというか、何と言うか。
時間がないならないで、あんな草加の劣化コピー出すくらいなら総集編3週打って米村さんにつないでくれた方がまだ傷は浅かったと思うんです。
この流れを見る限り、白倉氏も一応ファンの
声は理解しているものと思いたいです。
投稿: 中島よしゆき | 2005.11.11 08:37