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2006.02.09

追悼 伊福部昭先生

伊福部昭先生が8日夜、91歳でお亡くなりになりました。

初めて連れていってもらった映画が「決戦!南海の大怪獣」。
音楽として意識しはじめたのが、70年代後半のテレビでのゴジラ作品。
コロムビアの「怪獣王ゴジラ」上下、廃盤後只一枚残っていた東宝レコード「ゴジラ2」…。
以後キングレコードから出た各種サントラはいうに及ばず、伊福部音楽の虜となった。

91年、府中のコンサートで生の演奏を聴いた衝撃も忘れ難い。
「ゴジラVSキングギドラ」よもやステレオで新作伊福部音楽のついたゴジラが見れるとは、と歓喜に打ち震えた。その後の平成ゴジラシリーズにおいても、映像的、ストーリー的な問題は多少有ったとはいえ、伊福部音楽が全て打ち消していたといっても過言ではない。
特に、一時の最終作となった「VSデストロイア」。凄みを感じさせるバーニングゴジラのテーマ、ベビーの延長となるゴジラJr.のテーマの美しさ、40年の哀しみを蘇らせる"海面下のゴジラ"、そしてゴジラの最期を看取るレクイエムの荘厳さ、と集大成と言える素晴らしさだった。
ゴジラ以外では、モンスターに悲哀を含ませた「フランケンシュタイン対バラゴン」「サンダ対ガイラ」が印象深いし、"海面下のゴジラ"と同モチーフの「ビルマの竪琴」、ダム工事をドキュメントした岩波映画作品、重厚な黒澤作品、等バラエティに富んでいるが、手がけた作品数もさることながら、映像音楽に対する徹底かつストイックな姿勢はもっと再評価されるべきだろう。
勿論、自分はあまり詳しくないが純音楽、クラシックにおいても国内での重鎮だったのは言うまでもない。
ゴジラ音楽にスポットが当てられ始めた80年代の頃には「沢山ある仕事の中の一つ」みたいな事を仰っていたが、最近は「ゴジラと自分がダブる」という発言になっていたようだ。
特撮の仕事をした方で「ここまで永く愛されるとは思っていなかった」という言葉を良く聞くが、「ゲテモノ」といわれた怪獣映画においても良い仕事をした事がここまで永く親しまれるとは思っていなかっただろう。
伊福部先生は亡くなられてもその音楽は永遠、であろう。
心から御冥福をお祈り致します。
我々がいつかそちらに逝った時楽しめるように、円谷、本多両監督と新作を作っていて下さるのを楽しみにしています。

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