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2011.03.02

【フィギュア17】4話「羽ばたく心を持っていますか」

4話予告
「北の大地の夏。一番美しい季節を迎えて、つばさの心は少しずつ変わり始めていた。そして、キャンプの日の小さな出来事…。「つばさちゃんは空を飛ぶ夢を見た事ある?」しかし、マギュアの出現が否応無しにつばさを嵐の夜に連れ出してゆく…。」

Fg174

4話「羽ばたく心を持っていますか」 2001年8月26日放映
 (脚本タイトル「飛びたいと思いませんか?」)

絵コンテ: 矢野博之、 演出:深沢幸司、須藤典彦
作画監督:沢田正人、斉藤英子、藤澤俊幸、佐藤陵、
ゲスト:村上潤子/水樹旬、校長先生/園部啓一、

ピッチを上げると言いつつまた間が空いてしまいました。スイマセン。
学校キャンプという事で、前回よりはソフトな雰囲気でクラスメート達を魅力的に描写しつつ、特に今後深い関係を持つ事となる翔をクローズアップしています。また、オルディナが本格的にストーリーに絡む初エピソードでもあります。

7月も半ば、一学期も終わり学校は終業式を迎えていた。学校キャンプを楽しみに夏休みを迎える二人。一方、D.Dの応援に来たオルディナは、地球に異常適応したマギュア、ヒカルになってしまったリベルスについて説明を受け困惑するが、D.Dのやり方を甘いと非難する。
 いきなり終業式である。「だらだら過ごすな」と言いつつ、だらだらした校長先生の話と言うのは有る意味お約束?喋っているヒカルとつばさに怒っている日比野先生、怒っているのとジャージ姿でないという点で二重にレアである。校長先生は「内地からの自動車云々」と言っている。四国や九州ではそういう言い方はしないだろうから、北海道の人達がある種の距離感を持った感覚をしている、という一つの例である。(沖縄の人の「ヤマトンチュー」程ではないが)ちなみに怖いのは内地からというより「わ」ナンバーのレンタカーである。自分も経験があるが、(北海道全般そうだが)美瑛、富良野の辺りはあまりの景色の良さについつい脇見運転しがちだったり、後ろを確認せずブレーキしてしまったりしがち。ごチューイあれ。
 つばヒカがキレイだと言っていたラベンダー、7月はまさに咲き頃。有名なのは中富良野町のファーム富田をはじめどちらかといえば富良野方面なのだが、美瑛でも見る事はできる。
 「応援に来たのがお前とはな」のオルディナに対するD.Dの発言。今後の言動からして「巡査長と警部補」(よくわからん例えだ)くらいの階級差は見て取れなくも無いが、お前呼ばわりしてるし…。ここで、仮説を一つ。二人は結婚「していた」元夫婦というのは?職場結婚したけど上手くいかないまま離婚。とかならぴったりじゃないですか?ついでにつばさとヒカル達との交流がきっかけで星に返ってから復縁、なんてイイハナシじゃないですか?ま、あくまで可能性の一つですが。
 家族で食卓を囲んでいる時のつばさがかなり明るい。「みんなでお泊まり」で「どんなかんじなのかな~」等前話まででは考えられない台詞だ。「(友達が)いっぱいいるのか」と喜ぶ英夫。今までが今までだけにかなり嬉しそうだ。

学校キャンプが始まった。つばさとヒカルは飛鳥、典子と一緒の班に。買い出し、料理と楽しい時間が過ぎていく中、つばさは翔と二人きりで話す機会を得た。そして食事、花火と楽しい時間が過ぎていく。
 キャンプ開始!視聴者のみならず出演者も「懐かしい!」と口を揃えるこのエピソード、視た人それぞれ「あるある!」と膝を叩きたくなる部分が一杯だ。で、テントですが自分の頃は支柱を立てるタイプでした。今のは楽そうで良いですな。「ネズミ花火や爆竹禁止」に口をとがらす健太と真二は予想通りだが、その後ろでかなりがっかりしている吉田春樹が笑える。
 包丁を使う健太とヒカル、マジで怖いすよ君ら。つーか今時の子は素であんな感じそうだが。「実際にやるのは初めて」って引き継いだのはあくまで知識、記憶であって経験値その物は上がって無いのね。かたや、美奈組では一の子分?村上潤子がタマネギ切らされています。横で何げにジャガイモの皮を「綺麗に剥いている」美奈。「タマネギって手に匂いが付くんだもん」ってちゃんと知っている辺り、家ではちゃんと家事を手伝っているのか?「実は良い子?」説、「なんちゃってお嬢様」説、果たしてどっちだ?
 お米を研いでいる時のつばさと翔、殆ど台詞なし、キャラの仕草、表情だけでしっかり見せてくれます。しかし、いきなり音楽室でピアノを弾き出したりとか、実は割と突飛な言動が目立つ翔君ではあった。ここで弾いているのはバッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」というのは、サントラを買った方には周知の事実だが、曲その物がとても合っているというのもさることながら「人の望みの喜び」と翔、という意味では意味深ではある。翔のその後を知ってしまっている今の我々としては尚更…。それにしても強調されているのは、翔の感受性の高さだ。誰もいない校内、教室、窓を開けて「みんなの声がする」等。つばさにとっては意外性のある発言に捉えられているところは、翔が「動く」事を制限されている故か?都会育ちのつばさが気づかないという事か?因みに夢で高く飛ぶ夢を見る、と言う事は「今の自分から脱却したい」「今の自分に降りかかっている制限等を振り払いたい」という意味が有るそうだ。翔にとってのそれは…言うまでもないだろう。
 再びキャンプに戻って…七輪ですか?流石に校庭でガンガン焚き火は出来ないか、まぁ今時だからより安全に、というのも有るだろうし。カレー作りで何げに頼りにされているつばさは見逃せない。それを見ている健太も。
 食事が始まって、時夫再び登場。小学四年でこのナンパっぷりは見上げ…もといふざけたガキだ(笑)しかし、それを軽くいなすヒカルも素かわざとか?しかも健太と時夫の揉め場にはいないで戻ってきて「ん?」となる間も絶妙。
 花火のシーン、流石にCGだと綺麗かつ楽です。これがセル画だったりした日にゃ特に打ち上げ花火の大判つけPANの透過光処理のマスクづくりなんて……想像しただけで悪夢です。ここでも時夫の間抜けっぷりが。あと、翔が線香花火というのがなんつーか後々の運命を…(涙)

その頃ニセコ山中では新たなマギュアが孵化していた。台風が近づく中、直ちにキャッチし向かうD.Dとオルディナ。キャンプも中止となり、皆は体育館に移動して寝る事となるが…。

 テントの中での怪談話、トランプ、これまた「有る有る」が続きます。しかし、「好きな男子」って今時は四年生でそういう話になるんですかね~。ヒカルにさりげなく誘導されて慌てる飛鳥ですが、この作品でも唯一?な崩し顔が可愛い。
  D.Dの元にシャトル到着、ですが、既に暴風雨状態。つばさ達のキャンプが結局雨には見舞われなかった事を考えると、D.Dはわざわざニセコに移動してからシャトルを待っていた?ちょっと疑問が残ります。

マギュアに対し力押しで攻撃するオルディナだが、ダメージは与えられない。一方、健太や飛鳥達と夜の校舎を探検するつばさとヒカルだったが、マギュアに苦戦するD.Dの呼び出しに駆け出した。
 体育館を抜け出して校舎に行こうとする健太、真二は解るとして翔は意外な気もするが、何に対しても好奇心は旺盛、という事で単なる優等生に終わってないところが良い。つばさのヒカルに対するため息付きながら「やれやれ…」な反応が笑える。
 学校にいる時にD.Dの呼び出しがかかったのはこの回だけ。環境に適応するに従って夜行性になったのか?マギュアは。4話目にして今更ながら(笑)「フイギュア17」という単語が出てきました。そうか、セブンティーンだったのね、私ゃ何の疑問もなくワンセブンと信じていました(爆)

二人は変身してマギュアに向かう。高速で飛翔するマギュアに翻弄されるD.Dとオルディナを間一髪で救うフィギュア17、直接戦闘でマギュアを葬り去った。だが、変身を解いた二人に対するオルディナの態度は硬かった。
 言う事は大層だが高速を誇るマギュアにあえなく撃墜されるオルディナ。エアバイクの「安全性」から考えると、本来マギュアとドッグファイトする事は想定されてなかったのだろう。二人乗って遅くなった分、吹っ飛ばされずにはすんでいるD.D達、だがマギュアが迫る!それを遮るフィギュア17!おぉかっちょええ!必要以上ににヒロイックさを排せず「格好いいところは格好良く」という演出姿勢には好感を感じます。無理矢理マギュアを引きちぎって強行着陸し、転がるフィギュア。つけPANのスピードと転がるフィギュア17のスピードのずらしから出る強行着陸の「スピード感」と「衝撃感」ここの原画マン、なかなかです。しかし、このマギュア、序盤の優勢っぷりに比べ後半戦では乗られるはちぎられるはと、かなり痛そうな思いをした挙げ句爆散、御愁傷様…。
 ヒカルに対し一顧だにしないオルディナ。プライドの高さという点では美奈より遙かに困った女性ではある。つーか、大人げない。

戦いを終えてD.Dのエアバイクで帰るつばさの目に雲間から見える星空が写る。翌朝、翔に、自分も空を飛ぶ夢を見たと語るつばさだった。そして、つばさやD.Dの全く知らないところで事態は動きつつあった。
 一夜明けて翔に対するつばさの言葉、「わたしも見たよ、空を飛ぶ夢」に対し「え?」という表情から二拍程置いてニコッとし「そう」と答える翔。下手な作画、下手な演技では単に話し合せで相づちを打ったように見えてしまう。このシーンの作画、鶴野さんの演技は素晴らしい。さらっと見ていると見逃してしまいそうだが、こういうところをおろそかにしないでしっかり描いているのが「フィギュア17」が「フィギュア17」たる由縁であろう。
 で、突如黒田登場。正直、どう絡んでいくか想像もつきませんでしたが、まさかあの様な展開になろうとは……(笑)

【キャラクター】
 前話に引き続き、クラスメート達が活き活きと描写されているが、大きな流れの中としてのオルディナの初参戦と、翔のクローズアップが大きい。特に前回では活躍の場面が少なかった翔に多くの時間を割かれており、つばさにとっての重要な人物である事を印象づけるのに成功している。あと、時夫、オルディナ、黒田とへたれ度が増したのも見逃せない、か?
【総論】
 「フイギュア17」における小学校生活の描写は微に入り細に入りと、「こんなことあったな」的な部分を非常に丁寧にかつ生き生きと描いているのだが、その頂点がこの回と学芸会の7話といえる。それがこの作品の一つの売りになっているのは事実なのだが、実はそれは目的その物ではない。ある意味、ラストでつばさと翔の気持ちが通じ合う、その一点だけの為の長い前振りだった、と言うのがひょっとしたら真実かも知れないのだ。

5話予告
「どこまでも青い空の夏休み。牧場の仕事を手伝う事になったつばさとヒカルは、茨城家の一人娘、サクラの言動に母と娘のあり方を、仕事の大切さを考えさせられる。「お母さんて、あんな感じなのかな?」二人を包んだ夏の日が、駆けるように過ぎていく。」
「大切な人はいますか」

バンダイチャンネル フィギュア17 1話無料配信中

 

フィギュア17つばさ&ヒカル  高橋ナオヒト 千羽由利子 米村正二 高見沢俊彦 矢島晶子 折笠富美子 小山力也 柚木涼香 高野直子 加藤優子 本田貴子 鶴野恭子 井上喜久子 釘宮理恵 佐藤正道 大川透 感想 レビュー 評価 解説

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コメント

初めまして、HINAKAと申します。

特命課桜井様

当拙ブログの、『フィギュア17』記事に、トラック・ばっくをいただきまして、ありがとうございます。
こちらを見て、一瞬このブログは「フィギュア17・専門ブログか!?」と、身構えてしまいました。基本的な感想は、こちらの記事に書き込ませていただいたとおりですので、改めて強調する事はありません。
ただこの作品を、1話1話検証するとなると……かなり大変だなろうなァ~と、文字通り他人事のように思ってしまいます。平凡なる非凡と、でも言いましょうか?
正直、一口で説明できない(だから何話のものお話にするんだろう!?という意見もあるのでしょうが……)異常に細かく緻密な、北海道の日常ディティールと、小綺麗な木造のロッジには、不似合いなSF的装備の部屋!

何の為に登場したのか、最後まで不明の気の毒な、超過勤務と上司の小言ばかり貰った、おっさん記者。
極めつけが、一番の目玉だったはずのアルフィーの主題歌と、作品内容のギャップ!
それなのに、高い1話1話とシリーズ全体のクオリティ!本当に、評価に困る作品です。

兎にも角にも、9話(だったかな?)の相沢翔君の衝撃が、忘れられません!

それでは、また。

投稿: HINAKA | 2011.03.04 12:12

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TVアニメとして『フィギュア17(セブンティーン)・つばさ&ヒカル』が、TV東京系で放映されたのは、2002年1月から6月の事です。 それも、全26話の深夜(も深夜!何と午前3時台!!)に、30分アニメとして毎週放送されていました。以来今日まで、非常に不思議なSFアニメ?として、たぶん主人公のフィギュア17(セブンティーン)と呼ばれる、女性型生体ロボット?超人?の姿形は話題性があったものの、物語はある種SFアクションという設定から程遠いという感じでした。 むしろ名TVドラマ・シリーズ「北の国から」... [続きを読む]

受信: 2011.03.04 11:50

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